「王とサーカス」 米澤穂信 A

王とサーカス

王とサーカス

さよなら妖精」につながる世界の物語。
米澤氏が世に出るのに「さよなら妖精」の存在は欠かせない、らしいのですが読むたび痛みを伴うこの作品がちょっと怖くて家に置いていなかった。のですが、「実際にあった事件が物語のベースにある(ネパールでの王宮の大量殺人事件)」「語り手はセンドウこと大刀洗万智」というひきに抗えず、めったに買わないと決めているハードカバーを買ってしまった。
実際にある事件がベースにある、故に、最期の展開に若干予想がついてしまう気がして、それは裏切られていなかったけれど、このお話は好きです。何より、米澤氏の文体が好きなんだよなあ。
そして怖い癖にこっちも買って読んでしまった。

さよなら妖精 (創元推理文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

さらに米澤氏のなかで多分一番すきなこれも引っ張り出して読んだ。

インシテミル

インシテミル

置いといたらだんだんさんが「インシテミル」を読んで夜更かししてた。そして「続きはないの?」と聞かれた。ねー、インシテミル、2を読んでみたいものだ。