「チェルシー・テラスへの道」 上下巻 ジェフリー・アーチャー A+

チェルシー・テラスへの道〈上巻〉 (新潮文庫)

チェルシー・テラスへの道〈上巻〉 (新潮文庫)

名作を読んでみようシリーズその3。
「ケインとアベル」が面白かったので。
長編2作あげるなら、「ケインとアベル」と「チェルシー・テラス」が2大人気作品の様子です。
で。
やっぱり面白かった。
でも、好き嫌いでいうと、「ケインとアベル」のほうがすきかなー。

原因そのいち。ミセス・トレンザムとガイ・トレンザムが嫌いすぎる。本当に嫌いすぎる。ミセス・トレンザムの父はグッジョブなのですが、そこまで読んでいたらもちょっと生前になんとか出来ませんかねえ・・・。
物語を面白くするのはこの「ヒールが純然たるヒールである」ことと理解していても嫌いだ。

原因そのに。ベッキー可愛くて賢いのに、愚か過ぎる。
こ、これも物語を面白くするためとわかっていても・・・。。

そしてある人物の死。あれはひどい。あれはひどいよなあ・・。ひどいと思います。面白いけど、そのシーンの悲しさでこの物語の魅力を自分的には削がれてしまいました。軟弱。

勧善懲悪よりは、成り上がりもの?な一代記。
最初と最後が円でつながるストーリーは素敵でした。