「東京公園」 小路幸也 B-

青春小説!写真を撮る男の子の話。
フォトグラファーの卵、「途中」の男の子、友達と一緒の雰囲気、
公園に出かけていって、家族の写真をとって、どうやって写真に繋がるか考えている。
そんな彼が頼まれた「自分の妻が日中公園でどうしているのかおっかけてくれ」っていう依頼。

テーマは「家族」「だいじなひと」「写真」ですね。どれかがすきなひとには。
ただとても淡いです。出てくるキーワード「途中」がとても全体を象徴することばだと思う。
淡いなあかわいいなあ若いっていいなあ、なんですが、
ひとつの場面がとても素敵で、光の色まで見えるようだったので読んでよかった。
「血のつながらないお姉さん」と写真ではじめてとるとき。
いとしい・いとおしい・ということばの持つ振れ幅の大きさと、ひとつしかない意味と、両方感じるような。

ところで、「……っていう」
な表現、やっぱりこのひとの特徴なのかも。たまーに出ていた。「ホームタウン」のときほどではないけど。