「ニッポン硬貨の謎」 北村薫 C

いわゆるエラリー・クイーンパスティーシュ
北村さんはデビュー当時熱烈に好きでおいかけていたけれど、「盤上の敵」でなんとなく距離を置いてから、あんまり書評系の文章とかも読まなくなり・・エラリーがすき、って知らなかったなあ、というのが正直な感想。
雑誌が創刊されたとき、目玉連載?のひとつだったようで、雑誌紙上で何回か読んでいたはずなのに、これが「50円玉20枚」だった、とは気づかずにいました!で、「50円玉〜」が大好きなので手に取ったわけなのでした。

子供の頃読んだ、「シャム双子」とか「エジプト十字架」を思い出した。
ああ、愛してるんだなあ。と思った。
叙述とか、物語全体のしかけとかはすきなんだけど、細かすぎておおざっぱな私には繊細すぎる・・。
エラリー愛してるひとって基本的に繊細なんだきっと。(そしてとってもとってもとっても理屈好き)。とかわけのわからない感想が一番残りました。
……そして、なんとなく、のりづきりんたろう氏は元気かなあ、と思い出したり。