「ぶたぶたのいる場所」 矢崎存美 B

そろそろぶたぶたさんシリーズにも慣れてきちゃったかなー。
と思っていたところでしたが、この作品は良い!です。
ぶたぶたさんという物体への驚き、愛、が存分に。

舞台はとあるホテル。
そこに訪れる人々が、「ぶたぶたさん」と出会うことで得るもの、変わっていくこと、が主題ですが。そのホテルで催される素人のシェークスピア劇に、ぶたぶたさんが出演してる場面がとくに素晴らしい!

あとがきを読んで、その場面が「夢からおりてきた」ことが、妙に腑に落ちるかんじでした。


ほんのりしあわせ、な作品です。「ぬいぐるみは、かわいい。」と思うかたは、ぜひ。