「屋久島ジュウソウ」 森絵都 B

小説家、森さんの旅エッセイ。
旅行記ってあまり興味なかったのですが、好きな人の日記が楽しいように、好きな人の紀行文なら楽しい。

さて表題どおり「屋久島」を「ジュウソウ」するお話。ジュウソウが縦走なのは、山もののお話が好きだったから知っていましたが・・・「ゆるゆる・和気藹々・のんびり楽しいグループ旅行」で出来るものではないのを、日ごろさほど運動されていないだろう作家さんや編集者さんの4人連れでやっているのは、「自分にもいけるかなー」的な幸せ感がありました。
ご飯について記載があるのが楽しいよね、という意見にもとても賛同です。

屋久島に対しては恩田陸黒と茶の幻想」以来行きたくてしかたないので、読んでいてとても楽しかったです。旅する人々も似ているので、黒茶が好きな人に「実現版屋久島の旅」としておすすめしたい。

あと、椋鳩十さんに関するエピソードが個人的にかなりツボでした。

さてこの単行本手にいれたから、表紙は剥いでみましたか?私は持ち歩くときの癖ではずしてみて、ものすごーくときめきました。