アイルランドの薔薇」 石持浅海 B


面白いなーと思って石持さんの本全制覇中。誰かの作品を勝手まで全制覇するのは久しぶりです。この作品は応募&受賞デビュー作。光文社の文庫になってました。今まで読んでいたのは全部日本が舞台でしたが、これは表題のとおりアイルランドが舞台。一人やたら格好よい日本人が含まれてますが、ほかは外国の人が登場人物です。いきなり狙撃な場面からはじまったので、高村薫女史を思い出したりしましたが(リヴィエラを撃て)……読了後の印象は、西澤保彦氏でした。奇しくもこの本の文庫解説を書かれていましたが。
ちょっと不可思議な状況で、動きを封じられた登場人物たちが謎を解く。
その動機は、「個人的な怨恨」よりも、いつも目的が少し大きい。

以下ネタバレ感想。
「誰が”ブッシュミルズ”か?」とか「誰が犯人か?」とかは、割と仄見えるというか、そんなに難しい謎ではないような気がしました。が、フジが格好よかったので良いかー、という気が……