クドリャフカの順番米澤穂信 B-

ネットの海で褒めている文章を見つけたので、本屋で探してみた。文章をちらりと見て素直に買った。ので、シリーズものだったことも、ややジュニア小説っぽいことも全然知らずに読んだのですが。この一作品からも読める内容になっていました。高校生4人の、4つの視点を平行させた物語。舞台が文化祭、ということもあって、もう甘酸っぱいことこのうえなし。非常にストレートな文章と物語仕立てで、それが楽しいし、逆にやっぱり幼い。(否定するわけではなく、色合いとして)まんまアニメとかドラマになっている姿が想像できる。まだ本を読むことに慣れてない子に読んでもらえたら良いかもしれないです。
蛇足。キャラの一人に、某「げんしけん」を思い出させられました……。あと昔に出会ってたら「省エネ」くんがすごく好きだっただろうなと思います。なーんとなく、わかつきめぐみさんの作品を思い出させられます。