ソウルドロップの幽体研究」 上遠野浩平 C


なんとなく最後まで核心に触れないでいられるようなもどかしさ。それが、味わいでもあるんだろうけど。手袋したまま何かにさわるみたいなもやもや感。
キャラクタ設定のラノベっぽさはあんまり気にならなかった。しかし章ごとにはさまる「カリスマ歌手」の歌詞があまり響かなくて、それをどうにしてほしいような。例の「霧間誠一」の文章は、結構好きなだけに・・・。
キャビネッセンス=その者の生命と同等価値を持つもの、だけを奪う。という概念は面白かった。観念的だけどね。私のキャビネッセンスはいったいなんだろう。