「木曜組曲」 B+


この原作は恩田陸のなかでもかなり好き。


再現度が高く、役者がはまっていて、かつ、おいしそうなの!という評価を聞いていたので、いつかみたいなーと思っていたもの。
以下ネタばれ感想。



あのラストは小説版と違いますよね?いいんだろうかあんな場面を改変して。美しいけど。私は原作者さんのこの映画に対するコメントをまったく知らないんだけれども、あの小説そのものに入っている「毒」を、最後に解毒してしまっているのが映画だわ、と思い。
なんというかあれです。
「男の人のほうがロマンティックってことよね」
そういう結末にしないと撮れなかったのかー?とか思っちゃうじゃないかー。


館の雰囲気、訪れたときの窓、カーテン、かつて女学生が訪れた記憶、おいしそうな食卓、行き詰る女性作家。
のあたりの描写はほんとに素敵でした。
あと、西田尚美がすごくかわいかったです。このひと、意識せずに出演作結構見てたのですが、はじめてすごくかわいい、と思いました。