「花散る頃の殺人」 乃南アサ B

音道貴子シリーズの短編集。「凍える牙」「風の墓碑銘」「鎖」をすべて読んでいれば面白いのでは。とにかく長くてボリュームがあって重たい(重厚な?)ものを面白く読んでいたので、短編には食指が伸びなかったのですが、予想外に面白かったです。うまくまとまってるなあ、という感じ。でもキャラを知らないと面白さは半減かな。社会事情を反映させつつ、それがもう10年ぐらい前のことなので、いろいろと「重さ」が違うのが面白かったです。
<脳内リンク>
・「メタボラ」 桐野夏生
→これは「今=平成20年頃」の社会事情が怖いぐらい反映されてて、そして面白かったのです。怖いけど。