「ア・ハッピー・ラッキー・マン」 福田栄一 B+

書き下ろし。大学寮。くじで寮長になってる主人公が、その「つい人の世話を焼いてしまう」癖ゆえに、いろんなやっかいごとに山ほど巻き込まれる一週間のお話。
もう、須加ちゃんだー、すかちゃんだー、でもすかちゃんにみつるせんぱいがちょっとまじってるかな?な感じでした。玉突きのようにごんごんぶつかっていた問題事たちが、突然絡みだしてぱたぱた倒れていく様はちょっと愉快。
タイトルどおり、ちゃんとラッキーでハッピーなので、その点安心して読めました。が、ちょっとハッピーでラッキーすぎるかなー、周りの人間を何発ずつか殴りたいとも思っちゃうんだよなぁ、というところ。
面白かったです。
<脳内リンク>
・もうこれしかない。こちらは高校生の寮生活。
→「ここはグリーンウッド那須雪絵
・ぱたぱたいろんな人間の群像劇が絡んで終結する、という意味で
→「ドミノ」恩田陸