「鳥人計画」 東野圭吾 B+

スキーのジャンプの選手の物語。
孤独な天才肌の選手が、なぜかジャンプ台で中毒死する。
彼が毒を飲まされた手段は?そして、告発された犯人の理由は?かつ、誰がその犯人を告発した?

面白かった。東野さんの文体も、昔は苦手で嫌いだった、なんだかひんやり冷たい気がして。今はそれが淡々と心地よかったりするから、ニンゲンの趣味はやっぱり変わるのだろうなー。

スポーツと、スポーツ選手と、コーチとが題材になると、いつでも世界はスリリングで切ない。すごく刹那的だ。(時間というものの制限と、能力的なものの限界)はっきりひとつの競技に打ちこむひとには、せかいのおわりがすぐそばにある感じがするんだろう。