「霧笛荘夜話」 浅田次郎 B

引越しの合間。図書館を使えなくて本が足りなくて足りなくてつい買ってしまった。浅田さんの筆力に間違いはないから。でも、このひとは作品ごとに「下世話度」「大河ドラマ度」「メロドラマ度」が結構な割合で違うので、すこーし賭けでした。
今回は「メロドロマ度」が一番強かったかなあ。なんとなく、「地下鉄に乗って」に近い読後感。
不思議なアパートの住人たちのエピソードを、部屋ごとに紹介する連作短編。
なぜか朗読劇みたいな印象でした。ラジオドラマとかみたいな。NHKとかで既にやっていそうな。

冒頭の女性2人の物語が痛々しく綺麗でした。