「黒を纏う紫」 五條瑛 C-

この人の作品濫読中。のなかで、残念ながら一番読みにくかった面白くなかった・・。
近未来の日本。移住してくる人々に占拠されつつある日本、カルト教団の存在、エネルギー資源となる危険物質に侵されていく人間の体、という感じのお話。近未来なんだけど「いつ」という定義ははっきり描かれておらず、あんまり遠い感じもしないのはよい違和感でしたが。
読みながら、登場人物の誰にも気持ちを預けることも、引っ張られることもなくて、むー。という感じでした。
「天使のような笑顔の悪魔」としてえらく魅力的に描かれている、破壊の申し子が、うーんそうかなー?という感じなのが残念。

恋のようなそうでないようなもので繋がれている、主人公とマキはいとしい感じがしましたが、でもラスト、ちょっと読むのがだるかったです。ざんねん。