「男はソレを我慢できない」 C+

私は下北沢の町が大好きなのです。だから、この作品も見たいなーと思っていたのでした。映画館で予告をみたときは、アレンジされた「今夜もブギーバック」にちょっとどきどきした。んだけど、評判とか聞いて、結局見に行かないまま終わってしまった・・のでレンタル自宅上映です。
「下北沢もの」としてはもうひとつ「ざわざわ下北沢」があると思いますが、そっちは雰囲気は伝わるけど、よく「わかりません」でした。
こちらは、「ああ、下北沢寅さん」ってことはよく「わかった。」し、見初めたらちょっと眠いのに、最後まで見られた。好きな曲があった。ロザリオスな中村さんは格好よすぎだと思った。高橋住職は何か、ときめき、だった。そして、大好きな下北沢の町がたくさん見られた。
んだけど、好きか薦めるか、といわれるとNO、なんだよね・・不思議です。
とりあえず、竹中直人鈴木京香が好きだなーという人にはオススメ?
こじままゆみさんとかピチカートの野宮さんとか好きなひとは見とけな感じ?
原案がハイポジもりばやしみほさん?
うーん、「映画」の真ん中がすっぽり抜けてる感じがするのは何だろう。
私は2度は見ないかもだけど、サントラちょっとほしいなあと思いました。

うさぎやなおまんじゅうやさんは、その店舗のかたちのまま、フレンチのお店になってて、ワインとデリがおいしいです。あの一角、ずっとずっとあってほしいんだけど、それは無理かなあ。

一番好きだった場面とそうでもなかった場面。ネタバレ伏字。

ラストシーンだけ。
朝早い時間、線路の上。「憧れの人」が何か叫んでる。でも、
「聞こえない」
そして電車が入線し、走り去ったとき、そこにはもうだれもいない。
そのままかぶさるエンドロール。
いいなあ、と思ったの、電車が走り去る朝の町の風景まで。

鈴木京香が「最後の下北沢の女神」的な存在で、彼女を好きになって清浄なそのうつくしさをめでられたらよかったなあ、ととても思った。
なんか、思えなかったんだよね・・。