「君たちに明日はない」 垣根涼介 B+

ヒートアイランド」「午前3時のルースター」「ワイルド・ソウル」とどれもおもしろかったので。これもまた面白かったです。主人公の真介は「首切り屋」。リストラの対象者に条件をつきつけ、飲ませる仕事。やられるほうの涙からやるほうのやりきれなさ、道理と無理、企業ってものとかいろいろ入ってて非常に興味深くかつ年齢的に感慨深かったです。個々人のスポットの当て方がちょうどよくて、入り込みすぎずに読みきることができましたが、全体的にうまくいきすぎかなー、(でも希望があるのは好き)、あと真介と陽子の関係がさらさらと流れていきすぎのような。といいつつも、面白かったです。