「港町食堂」 奥田英朗 B-


雑誌連載。編集者さんからのひとこと。
「港町に、船で入ってください」
ということで、わざわざ「船に乗るため」に新幹線に乗ったり矛盾する行動をしつつ、港町をうろうろする紀行文でした。

普段はお台場でひきこもり作家をやっている方が、旅先でおいしいものをぱくぱく食べて、さらに夜の街で遊びほうける・・かと思いきや、ひとりでホテル帰って寝てたりするあたり、ものすごーくマイペースなひとですね。おいしそうだし楽しそうなんだけど、どの街もおいしそうで楽しそうで、海を越えてもあんまり街の違いを感じないところが・・普段の閉じっぷりをあらわしているのでしょうか。

なんとなーく椎名誠氏のむは的紀行文+吾妻ひでお氏のうつうつ日記のイメージ。どちらもお好きな方は読むと楽しいかも。