「ザ・チーム」 井上夢人 A


ある「霊能力者」を作るためのチームの物語。
非常によく「視える」と評判の霊能力者、彼女の力は実は「作られたもの」。彼女の「チーム」が出会う、依頼人たちのかかえている事件を扱った連作短編です。

ミステリの要素と、サスペンス?の要素が。ドラマにするとすごく面白そう。「クリスマスの4人」あたりから感じていた、読みやすさが際立ってきている感じがします。手をつけたら、そのまま読み終えてしまったぐらい。本当は外出する予定があったのに、ずーっと読んでしまった。どこかさらりと軽く、深くまでつっこんでいった感じがしないんだけど、そのドライな感じが登場人物それぞれの持ち味のようでもあります。