下妻物語・完―ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件」 嶽本野ばら B+

野ばらちゃんの感性であるところの「乙女性」は自分にはとても薄いと思うのですが、「下妻物語」はとても面白いです。なんたって、映画がとても大好きです。ので、この作品すごく楽しみにして読んだんですが、その期待は裏切られなかった感じ。良い意味でも悪い意味でも、前作のまんまの世界だなーと思いました。
読んでて、「ああ結局人間好きなことしかできないっていうか、それをやってくしかないんだなあ」なんて、やや桃子に影響されそうになったりしました。
で、一番自分にとってわくわくしたのは、「服を作ってて一晩経ってる場面」です。
服作れないし、ロリ服着たりしませんが、ものっっっすごく、わくわくしました。
すきですきでほんとうにすきで、それいがいかんがえられないくらいすきで。
なものに没頭している人の姿って本当に素敵だなー。と思いました。(ハチミツとクローバー読んでるときに感じる心とちょっと似ている気も。)

あと、最終章の桃子の独白も、わかる気がします。
比較したら比較しきれないくらいすきってことさ。あるある。
ちょうど地上波でももうすぐ映画「下妻物語」をやるらしいです。絶対見ようと思います。