「東京日記 卵一個分のお祝い。」 川上弘美 B-


本当に日記。雑誌に連載されていた、2001年〜2004年の部分。
本人いわく「五分の四ぐらい本当。」
私は嘘日記の「椰子・椰子」のが好きだ。
中にちりばめられたイラストは素敵なんだけど、もっと文章が読みたいよ。という「もっと〜もっと〜」感をあおられるのが、なんだかずるい気がしてしまうのでした。
私は姿かたち声も含めて川上弘美が好きなので、その声とか姿を想像するとそこそこに幸せでありました。
わざわざ前の街の中華やに食べにいくとことか。
エッチ、エッチー、って歌いながらチャーハンたべるとことか。


古田新太好きな人々のために、褒めていたその部分を書き出しておく。その観察力に共感するように思うのだが、どうか。


「青山劇場に『大江戸ロケット』を見にゆく。古田新太はほんとうにいろっぽいおじさんだなあ、と感心する。いろっぽい若者やいろっぴナイスミドル(死語?)はやいろっぽい老人はあんがい多いけれど、いろっぽいおじさんは、稀にしかいない。」

「赤坂に、劇団☆新感線のお芝居を見にいく。古田新太はどんなへんな姿勢をとったときもあいかわらず色っぽいなあ。」


素敵だなと思った人は上記の本を買いましょう。