ギミー・ヘブン」 A+


私はすごく好きな映画でした。が、「ラブドガン」が評判よくなかったように、この映画をめためたに思う人が居るのも理解できる感じ。なので人におすすめ、はできないです。
共感覚」というテーマが面白いし、キャストもいい感じなのにどこか世界が狭く感じられるせいではなかろうか。
江口洋介安藤政信が好きな人には満足いただけるだろうか。あと鳥肌実は相変わらずキャラクタ一本立ち。サントラが久々に欲しい感じ。



以下ネタバレ感想。

共感覚」を通して何が見えるのか、聞えるのか、それをもっと見たかった。
序盤の謎の振りまき方、リンクの仕方が格好よかっただけに後半の「大体犯人見えました」感じがもったいない。
隠しているつもりもなかったんだろうけど(予告編でいってるし。「ずっと無人島だと思ってた」)
タカシとシンスケの関係みたいなのはなんだかんだいって非常に好きだ。
松田龍平の使い方がもったいない〜!
サブリミナルしてるっぽかった「マリオネット」に具体的にどんな効果があったのかみたかった。
石田ゆり子をはじめて綺麗だと思った。ラストの立ち尽くす場面もかなり好きだ。が、「手紙と日記を見つけたの」はあまりにも説明すぎやしないか。
兄妹のしがらみは理解できたけど、そこからなぜシンスケとの共感覚のシンクロを見つけた?というか、何故シンスケたちにマリを見つけさせたのかがよくわからない。
「ビーだまみたいな目がすき」といいまくるタカシがすっごい冷たい瞳で見られてるのが怖かった。
「ああ死亡フラグ立ってるよ!」と思った。
宮崎あおいはけっして美人じゃないんだけど非常に可愛い。
シンスケにしか感情を出してないのがよくわかって、とても可愛かった。
というかこういう役だと彼女ぐらいしかはまる人ってたしかにいないのかな。
で。なんでシンスケは死んだの。どうやってしんだの。わかるけどわからん。

ラストシーン見て、全員死亡のエンディングとともに、すっごい「ラブドガンだよ……」と思った。

でも好き。それでも好き。何が好きなんだろうなー?