白夜行」 第2回

第1回には勝てず。というのが第一印象。
子供時代の二人の演技は、いたいけさと、残酷な状況と、負けない強さとのバランスが完璧だったんだなと思います。(べたぼめ)

高校生になってしまった二人は、そこに「幼さ」ではない「弱さ」が強く表現されているなーと思います。
亮司をぶんなぐって怒った雪穂は、したたかさが見えてどきどきっとしたけど、
「あんたと歩くため」なんてことは、原作の雪穂は言わない気がする。

そう思いつつ、やっぱり、原作で隠されていた二人の感情や行動を見せられると、けして好きになれなかったはずの二人を好きになりそうな気がします。


再会の場面の演出はややくどかったけど(音楽とか、過去からの台詞とか)、それでも今回素敵だなと思ったもの。


「いない」
「いない」
と互いに独りで呟いてる台詞。

ちょっとベクトル違うけど、
「おじいさんおばあさんになってやーころしたねーとか鬼畜なこといったりして」
という台詞。

あと、亮司の演技がいろんなとこで褒めてあったけど、
「なんかあったのか」ってそらっとぼけてる顔が一番素敵だと思った。


さて、最初の犯罪とは違う意味でダークサイドへ進み出した物語。それが犯罪であっても、共有して達成したら得る感覚がある。
見ている側はその達成感の方に近いのが、原作とドラマの違いだと思う。
ドラマではうざったくしか見えない刑事側に、私は原作では肩入れしておりました。
そう、ここまでの犯罪は、二人に同情する余地がある。(原作でも。)
私が一番反感を持った、「王子様を横取りしようとする」部分はどう演出するんだろう。