「傭兵ピエール」上下巻 佐藤賢一 B-


歴史ものにあまり食指を伸ばさない人間なのに、最後までだーっと読みたい感じを持たせてくれたので。題材はジャンヌ・ダルクです。その戦争を支えてた傭兵隊長の一人、ピエールに焦点を当てています。ジル・ド・レィが出てきて、へーこの時代の人だったのかーと思いました。(無知)ジャンヌ・ダルクのことはさすがに知っていたので、途中まではそこからどうするんだよ!と思いましたが、なんとなく骨っぽい「べるばら」みたいな感じに壮大な物語になっていて、すごく面白かったです。
文章の特徴が結構好きかもしれない。
蒼穹の昴」を読んだ時に近くて、でも「蒼穹」のが上、なのはフランスに興味が薄いからかな。あと骨っぽいからかな。男っぽさ骨っぽさ誇りっぽさ荒くれ加減、なんてものが欲しいなら多分面白い。