病葉流れて白川道 B-

麻雀小説。書かれたのはそんなに昔ではないのですが、舞台設定はやや時代が買ってます。30年前くらい?面白かったですが、麻雀を少しは知らないと面白くないかもしれません。物語自体は一本道だから。ずるずると”賭事”というものに足をとられていく素質、とか、その素質と若さにほれ込む感覚、とか、目の前で自分よりもっと若い男に鞍替えをするかつて自分が麻雀をおしえた惚れている女を見ている男とか、そーいう世界です。やっぱり時代がかっています。「流星たちの宴」の主人公の若き頃でもあるらしい。そして、作者の若い頃?と何も知らずに読んでいても思わせるセンチメンタルさを感じます。