「名もなき花の」 吉永南央 B-
- 作者: 吉永南央
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: 文庫
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このシリーズ、1冊目をはるか昔、多分刊行当時に読んで結構好きだった。文庫化された時、タイトルが変わったなー、ということは知っていた。確かNHKでドラマ化されて、イメージに合っていそうだなあと思ったけれど見ることはなかった。続編も結構評判がよさそうで、読みたい本リストに入っていた。のですが、タイミングがずいぶんずれて手にとった。設定も、結構お年を召した女性ががんばって珈琲を飲ませるお店を開く、日常の謎がからむ、少しさみしい感じもあたたかい感じもある連作短編、ということくらいしか覚えていなかったのですが、それでも面白かったです。2作目や4作目も読んでみよう。
やっぱり少しさみしくて、でもあたたかくて、なお話でした。文体がとてもきれいなんだけれど、ちょっと盛り上がりにかける、しかし語り手が70〜80代の女性なのでそれがあっている、という感じなのです。
美味しいコーヒー飲みたくなる。