「奇面館の殺人」綾辻行人 C+

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

新書で発売当時に購入して、すぐ読んで、すぐ弟に貸したままだったもの。実家に置きっぱなしだったので再読。
すーっかり忘れている自分のゆるい脳みそがこういう時はいとおしい(二度目をかなり新鮮に味わえるから)。
表紙といい、仮面にマントに・・といういでたちといい、どうしても「安楽椅子探偵」シリーズを思い出さずにはいられない。そっちの新作もみたいなーと思いつつ。

一番の大オチを本当にすっかり忘れていました。びっくり目からうろこー、にはならないのは残念なんだけど、面白くはあった。なんというか、条件をそろえてパズルを解き明かしていく感じが、映像の「安楽椅子探偵」に近い感触があるような気もします。

なぜか「殺人鬼」のことを最近思い出したので、気分悪くならない程度にそろそろとあれも再読してみようかなー。

しかし、館シリーズは、やっぱり「十角」「迷路」「時計」が好きです。この辺りは再読しすぎて、もうこんな風に「新鮮に」は楽しめないのが残念。