「グロテスク」 桐野夏生 B+

グロテスク

グロテスク

東電OL事件が話題になっていたので。以前ぱらぱら読んだけどちゃんと読んでいなかったので。
桐野夏生の作品は読み始めると止められない。かなり分厚いけど、2日間読める時間はとにかく読んでいた。
しかし負のオーラが半端ない作品。
でも、「被害者はどうしてそうなってしまったか」をノンフィクションの作品ではあまり描かれていなかったそうなんだけど、この作品はフィクションだからこそか、すごく描いてる。
憑かれているみたい、と思うか、ものすごい悪意、と思うか、ものすごい取材力、と思うか、ものすごい想像力、と思うか、
どれでもいいんだけど、負のオーラだなあ・・・。

ただし読書中の中毒感はすごくて、こういう感じになる長編作品をもっと読みたい!とも思う。