「ホームタウン」 小路幸也 B

さらさらと面白かった。初期設定が重いー!百貨店のなかの一種の「調査室」に働く、重い過去をもつ甘いマスクの好青年が主人公。普段からいろいろなものを調べて生きている彼が、自分の妹の失踪をしらべることになった物語。

ちょっと独特の語り口がある、「・・・って・・・した」、っていうの、気になると気になるかなー。この作品でしか見た覚えがないので、この作品のための作者さんのしかけのひとつなんだろうけれども。

読みながら、坂木司を思い出しました。こちらの作品が好きな人にオススメできる気がいたします、主人公の彼を取り巻く、支えたり、教えたり、精神的に守ったりしてくれるひとたちとの関係性がちょっとできすぎですがステキです。
でも初期設定が暗いんだよね・・切ない。