「シェルター 終末の殺人」 三津田信三 C+

で、「インシテミル」で刺激された「クローズドサークルものが読みたい!」熱にまかせて読んだのが、これ。ホラーとミステリと民俗学の融合みたいなイメージの方でしたが、自分と同姓同名の主人公が受難にあう作品でした。
核シェルターの見学に訪れた主人公。持ち主は富豪で変わり者、自己出版で奇矯なミステリを書いている人間。何人かで核シェルターと、それを隠す庭園迷路を見学していた彼らは、シェルターに逃げ込まざるをえない状況に……その密室のなかで起こる出来事とは。みたいな。

で。
うーん、空気の薄い、閉じ込められた感じのするお話でした。ちょっと見えた部分と、興ざめしてしまう表現の部分とでマイナスイメージ。
確かにクローズドサークル。な一冊。