「風果つる館の殺人」 加賀美雅之 C-

アマゾンでお勧めされてたなあ。というぐらいの感じで。
最初手にとったら、「第一次大戦ごろ」「なんでか舞台がイギリス」っていう要素にぐらぐらっと来て、しばらく読めなかったんですが・・眠れない夜に手にとったら、2日で読破しました。
途中で主人公(アメリカの良い子なおぼっちゃん?パトリック)がかかわる第3作であることに気づいたけれど、もうそのまま読み進めー。

で。
ものすごく「大横溝」っぽいです。それをイギリスでやってもそこそこ違和感ないのねー、というあたりが逆に面白かった。
しかししかし、タイムスリップしてるみたいでしたよ。それは、小説の内部時間が「昔だから」というだけではないと思いますよ。
誰が誰を好きで、誰の悲劇がその過去で、あの人の正体は、というのはある意味王道すぎて、推理苦手な自分にすら見えてしまう感じ。
でも読んでて面白かったのは・・一種の懐古的な喜び、のせいかな?
とりあえず第1作&2作も読んでみたいなあと思います。