「もしもし、運命の人ですか」 穂村弘 C

ほむほむは、運命の人と出会って(?)結婚してしまわれたからなあ。
と思いながら読む、エッセイ。第3弾だっけ、4弾だっけ。
結婚することが読後感に影響するなんて、どんなアイドルだよ!と思いつつ。でも、私の中ではアイドルでしたからね。人間のふりしてるひと、って格好よくって。
「世界音痴」からの流れを汲む作品のなかでは、一番恋愛に近く、一番茫漠としていた気がします。
人とのコミュニケーションとディスコミュニケーションが、多くの作品のテーマになるものだとは言え、ここまで他人のことばかり(ひいていえば自分のことばかり)自分は考えています。ということばかりなので、なんだかすごい。
さすが恋愛ゾンビ(自称)。
なかでも、「ブレスレットを外す」ひとの話がえらく印象深かったです。