「安楽椅子探偵アーチ−」 松尾由美 A

まさに文字通りの「安楽椅子探偵」のお話。
「安楽椅子」に座って推理する「探偵」でなくて、「安楽椅子」で「探偵」なのです。アーチーは。
上質の児童文学・ミステリ要素つきです。小学校中〜高学年くらいの子供にすすめたいです。
なぜか物言う椅子に出会った小学生の及川衛。彼が”彼”を手にいれるまでの話と、”彼”が謎とく"日常の謎”。連作短編で、張られた伏線はきっちり回収。ちょっと荒唐無稽なところが逆に素敵。

2作目の宣伝できになって、手を出して正解!
「自分が”目覚める”きっかけになった、二番目の持ち主」と「アーチー」とのやりとりには、ほのかに萌えさえするのでした。