「リトル・フォレスト」 全2巻 五十嵐大介 S


「自分で体験したことから生まれる言葉だけが、本当だ」


都会に憧れる気持ちもありながら、自分の育った小さな村で、自給自足で暮らす女の子の、生活と、生き方と、ご飯についての漫画。
ものすごーーーく面白かったです。
しかし、自分もこのお話の底にある「自分の言葉じゃない」言葉をしゃべってるまちの人ってことになるよなー、とも思い。
ただ、森で生まれた人じゃない子が森に「戻る」ことは不可能なんだよなー、と、母の実家に戻るたびに思っていた。それはしかたない。

この人の漫画は「魔女」だけ読んで、そのパワーに圧倒されたのですが。
それとはまったく違うベクトルの、何度も繰り返して読みたい作品。画がすごく好きだなーと思うし、あと何よりも、おいしそう。