「さよならバースディ」 荻原浩 B-


読み始めるととにかく最後まで読みたくなる力があるのがすごいのと、タイムリーなものがどこかに含まれているのがすごいなあ、と思います。あと、そのひきつける力が、どんどん強くなっている気がします。
題材は、とある大学の研究室。主人公は、類人猿・ボノボの「バースディ」に、言葉を教える研究をしています。となると、それだけで思い出すのは「銀色のクリメーヌ(金色のシルバーバックとまざってたけど、思い出したのは「彼女」の方)」なのです!あの漫画を読んでいるかどうかでこの作品の最初の没入感は変わるような気がするなー、と思いました。

読後感はあんまりよくないんですけど。あと、途中で山場が仄見えてしまうので、ミステリとしては喰い足りない感じもするので、B-、再読はしないかなー、でも読んでいる時は本当に面白かった!という作品なのでした。


あと、レーズンバターが食べたくなりました。