「キス」 西澤保彦 B+

私にはB+だけど、一般的にはDとかEの人が多そうな一冊。西澤さんの森奈津子シリーズ3作目。「両性具有者迷宮」はあんまり好きじゃないけど、「なつこ、孤島に囚われ。」は好き。
西澤さんの「トランスセクシュアルレズビアン」ていう結論?は、いったいいつごろ出たのかなー、とちょっと考えた。
あと、シロクマ宇宙人さんは、ぶたぶたさんへのオマージュでしょうか?

この人のやや面倒くさい恋愛感は、わかるような気も、する。まだるっこしいことの多い恋愛感情の中では、神麻嗣子シリーズの、作家さんの元妻さんの絡む短編が大変好き。たしか「人形幻戯」に入っていたような・・。あの作品のせつなさ、がすきな人は、恋愛とかセクシュアルスタンスの話として楽しめるんじゃないかなーと思う一冊です。