白夜行」 第1回

痛い〜痛い〜と思いながらも今更ながらなんてすばらしい出来だ!
原作より数倍すばらしいと思う。自分には、原作の人間の動かし方が趣味に合わなかったので、かもしれないけど。
まったく原作で触れられていなかった二人の内面を描かれるのって作者としてはどうなんだろう。何するんだー、なのか、そうそうこんなすばらしい二人を僕は書いたんだー、なのか。

しかし、原作を知っていることで痛みが増すタイプのドラマになっているのがすばらしいと思います。「オチがどうなるか」がどうでもいいぐらい面白い訳だもんね。ドラマでは冒頭ですでに提示されてるし。
それにしても本当に、子役の二人はすばらしい。痛くて仕方ないけれど。



すごいなあ、と思ったもの。
泥に咲く華。
川に映る月。
「暗記する」
「やったのは私だよ」
はさみを持って帰るところ。
本に隠した手紙。
本の隠し方。


原作を読んでた印象から、この二人が良い印象に描かれたら腹が立つかなあ、と思っていたけれど、まるで逆だ。原作読んだあとの印象なんてこの際どうでも良い。ガス自殺のくだりだったり、「夢を見る」のくだりだったり、ものすごく上手に印象が反転していく。
ほんとに、すごいなあ・・・脚本や演出で変えていくって、こういうことなんだ。と、はじめて思った。ちょっと褒めすぎ。