ネクロポリス」上下巻 恩田陸 C-


わーんまた恩田作品の地雷がー!とか思わずにいられなかった私はSFよりはミステリが好き。ホラーでもミステリ的に解決がどこかにあるものが好き。なのでした。面白く読んだんだけどねー。読み終わったあとじたばたしました。
「ラインマン」の造形(伏字)「フードをとったら素敵な美形、ヘテロクロミアで、青い石のピアスをしていて、なんともいえずに神秘的で、そして彼の正体は……」っていうのに、どきどきときめきを感じることが出来れば楽しかったんだろうなと思います。これは好みのタイプが恩田さんと違ったんだよねー、残念!って感じで。あ、双子に関しても。双子は好きなんだけどなー。「ヒガン」というイベント自体はそんなに拒否感はなかったのですが。なんというか、初期西澤保彦氏を思い出しました。西澤氏の初期トンデモSF設定ミステリがロジカルにピースが嵌る感じ(読了後、読み直してその嵌り方を確認したくなる)が楽しかったよねー、とか思い出すのです。


あ、装丁がとても美しくて好きです。「ユージニア」と並んで素敵。


一番好きな恩田作品は「三月」で、以下「木曜」「MAZE」「Q&A」が好き。
地雷だと思うのは「禁じられた楽園」>「劫尽童女」>「ネクロポリス
恩田ファンの文章を読んでいて面白いな、と思うのは、好き作品が人によって全然違うところ。なので、ご参考までに。