「ホテルカクタス」 江國香織 B+


このお話は結構好きだった。あまり好きじゃなくなってからの作品だったので、文庫化されて始めて読みました。帽子と、きゅうりと、数字の3。でもだれひとりとして愛したくなったり、感情移入したりしないあたりに、江國さんとの距離を感じるのでした。
(読者とは本来勝手なものなのだ!)ラストシーンはかなり好き。そして、挿絵がすばらしくすばらしくすばらしく!美しかったです。

いわゆる「おとなの童話」系。あ、癒されるほうの意味で。と距離をおいていってみる。