コンタクト・ゾーン』篠田節子 B


あっというまに読了。雑誌連載されていたもの。テロで世界中が沸き立っていたころ。
その事件を見て、反射的に「ネタバレしよって」と真っ青になった、みたいな文章を書いていたような気がする。それを読んで、ああこのひとってば。と思ったことを思い出した。
私はこの本は前半は好きです。前半と後半は違う小説みたいだった。前半が「女たちのジハード」後半が「弥勒」っぽい感じ。で、ラストがまたジハードに戻る。前半を書きたかったのか、後半を書きたかったのか。と思うぐらい、なんだか色合いが違う。それとも色合いが違う、ということが書きたかったのか。最後の最後はちょっと打ち切りっぽく急に急。

三十後半の女三人が主人公でバリ島を思わせるリゾート地でテロにあって。な話でした。サバイバル。