アイデン&ティティ

いろいろ考える。ネタバレしつつ。




ティティの存在が、ディラン以上に幻想に思えたのが悲しいなあ。

ディランは、中島にしか見えないにしても、居るのがわかったのに。見えなくても、居るのに。

マザーじゃない、といいながら結局マザーで。


クドカンは「恋に似たもの」を描くのが上手で、

「恋そのもの」はかけない、ということばにとても肯いたことが合ったけど、そんなかんじ。

「恋」に似ててでも違う、とか、「恋」と思いたくてでも違う、とかそういうリアルが上手なのに、

ティティの「キミのファンだよ。」ということばにどうしてもリアルを感じられない。

まあそれを言い始めたらすべての恋は勘違いなわけだけれども。ああ、そういうことなのかなあ。



でもとにかく主人公が良いんだよな。ほんと愛しくなる。恐ろしいぐらいに。

そのあとピクトアップの記事を読んで、ますます愛しくなった。普通にうつってる顔が、ちゃんと、映画と違うから。

ディランと会話してる場面が一番すき。逃げて走ってるところもぶちきれてるところもすき。